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Patek Philippe/Calatrava/overhaul/Parts Making/cal.12-400/パテックフィリップ/カラトラバ/オーバーホール/パーツ製作/PART1

こんにちわ。今年も半年が過ぎたましたね、、、相変わらず今年も暑くなるようなので、適度な水分補給・休憩を欠かさずにご体調にお気を付けください。ヴィンテージ時計にも厄介な季節ですので、取り扱いにはご注意くださいませ。

今回はパテックフィリップ/cal.12-400/パーツ製作 修理のご紹介です。個人的には良いヤケ感でとても好みです。しかしリューズを引くと軽い感覚です。恐らく内部のバネパーツが折れている可能性があります、、、、これは長くなりそうなのでPART1・PART2に別けてお送りいたします。ご興味ある方はお付き合いくださいませ。

まずは専用の器具で裏蓋を開けます。

リューズを取り外し、ムーブメントを取り出します。

ブランドネームのレターです。

針・文字盤を外します。

本来は赤い丸で囲った部分にバネパーツが2種類入りますが、案の定パーツが破損・紛失してました、、、、こちらは違うバネを入れてありますね。よく破損しやすい箇所なので仕方ない気持ちもありますが、このままではダメなので後ほど製作します。このままでも使えない事はないのですが、リューズを引いた操作の際にすぐに元の位置に戻ってしまいます。パテックフィリップに限らずお持ちの時計で同じ様な症状がある場合は一度ご相談下さい。

精度はそこまで問題はなさそうです。

ここから不具合が無いかを確認しながらパーツを分解していきます。

綺麗な仕上げですね!美しいです。見えない部分にも仕上げが施されています。

顕微鏡の画像です。受けの角は勿論の事、ルビーが入る穴の周りやアンクルと呼ばれる小さいパーツにも仕上げが施されています。コート・ド・ジュネーブも綺麗です。

全て分解しました。裏回りのバネパーツ部分以外は問題ありませんでした。

洗浄をする前に、画像のパーツを製作します。

鉄の板から製作します。まずは使う分だけ切り落とし、残っていたパーツをもとにピンの入る穴・ネジの入る穴を開けていきます。

穴開けが完了したら、大まかな下書きをして、形に沿って切っていきます。

切り離したらヤスリで形を整えていきます。

ある程度整えたら、ムーブメントに合わせてみます。

まだまだ理想の形とは程遠いです、、、、(´;ω;`) ここからは削っては合わせての繰り返しです。

段々と形になってきました。合わせてみると良い具合です。

次は部品に適度な強度を持たせるために、焼き入れと焼き戻しを行います。

続きはPART2をご覧ください。