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ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

遺跡と日常が同じ時間に息づく街、ローマ。
ローマといえば、古代遺跡が街並みに溶け込む独特の風景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

永遠の都とも呼ばれるこの街は、イタリアを代表するジュエリーブランド、ブルガリが誕生した地としても知られています。今回は、ローマの街並みとブルガリの深い結びつきについてお話ししたいと思います。

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【BVLGARI Flagship Store in Rome】

ブルガリは1884年、ギリシャ出身の銀細工師によって創業されました。
創業一族にとって、ローマをインスピレーションの源とすることは、ごく自然な流れだったのかもしれません。ローマに定住し、遺跡が当たり前に存在する日常のなかで暮らすうちに、彼らの美意識は少しずつ変化していきました。

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【The Roman Ruins in Rome】

まず手を加えたのは、ブランドの「顔」ともいえるロゴです。古代ローマの表記にならい、UをVへ。
1930年代、ブルガリは古代ローマの碑文に着想を得たロゴを採用しました。それは単なるデザインの変更ではなく、ブランドが新たな方向へと歩み出した象徴的な出来事だったともいえるでしょう。

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【BVLGARI Logo】

ローマからのインスピレーションは、単に「住んでいた街」という理由だけにとどまりません。そこには、ローマという都市がもつ「永遠性」への強い共鳴がありました。当時、人々の関心は移ろいやすい流行だけでなく、時代を超えて残り続けるローマ遺跡の美しさへと向かい始めていました。
ブルガリが目指したのは、その時代の流行に左右されない、息の長いデザインです。
クラシックであること、古典であること、そして「永遠の都」ローマが象徴する価値そのものを、ジュエリーに重ねています。

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【Trevi Fountain】

ローマの美しさは、変わりゆく時代のなかでなお存在し続ける建築や遺跡にあります。
石や大理石、コンクリート。アーチ、ヴォールト、ドーム。
実用性と永続性。壊れないことそのものが美であるという思想は、ブルガリのジュエリーにも通じるものがあります。
ローマを象徴する建築のひとつ、コロッセオ。
その円環構造から着想を得たのが、現在ではブルガリのアイコンともいえる「ビー・ゼロワン」リングです。

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【Colosseo】

長い年月をかけて色づき、ひび割れ、それでもなお残り続ける石のリズム。ローマの街を歩くときに自然と目に入る石畳の連なりからインスピレーションを得た「パレンテシ」は、幾何学的でありながら有機的なフォルムをもち、永く愛され続けているコレクションの一つで

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【『BVLGARI KALEIDOS : Colors,Cultures and Crafts 2025』】

また、映画『ローマの休日』で知られるスペイン広場にインスピレーションを見いだしたジュエリーも存在しています。教会や水道橋、石畳、そしてパラッツォの天井に見られる八角形。それらの形は、ブルガリのジュエリーを語るうえで欠かせない意味をもっています。

ラグジュアリーと歩く、イタリア滞在記 in ローマ

【Spanish Steps in Rome】

ローマは、ブルガリにとってのミューズです。
街そのものが記憶となり、形となり、ジュエリーとして結晶していく。そんな関係性を実感するローマ滞在となりました。なお、ローマとブルガリの関係性や、その色彩と造形の広がりについては、先日東京で開催されていた「ブルガリ・カレイドス」展を通して、改めて考える機会がありました。
その世界については、また別のコラムで触れていきたいと思います。

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