いつも当店をご利用頂きまして誠に有難う御座います。
当店では、様々なヴィンテージウォッチを取り扱っていますが、珍しいモデルが入荷する事も多いのです。
今回は、そんな珍しいモデルであるロレックスの「オイスタークォーツ」についてご紹介します。
まず、ロレックスと聞くと、「自動巻き式時計」のイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。
ですが、ロレックスにもクォーツ時計が存在するのです。
時は1969年。セイコーが初のクォーツ腕時計を発表しました。
その事により、自動巻式時計が全盛だった時代が急に終わりを迎えます。
ロレックスも時代の波に乗ろうとしたのでしょうか。
セイコーがクォーツ時計を発表した僅か1年後、ロレックスはムーブメント「ベータ21」を搭載した、クォーツ腕時計「ベータクォーツ(ref.5100)」を発表し、1000本限定として当時発売しました。
ベータクォーツは、ロレックスにとって試験的な時計だったのでしょう。
量産はせず、その後1977年に発売された、ロレックスを代表するクォーツモデルである「オイスタークォーツ」を発表します。
ベータクォーツのムーブメント「ベータ21」が共同開発だった事に対し、オイスタークォーツは、自社製クォーツムーブメントを搭載しています。
種類としては「デイトジャスト」モデルの他に「デイデイト」モデルも存在。
フラッシュフィット(※1)を使用しないもので、ケースとベルトの一体感を感じ、エッジの利いたデザインはまさに70年代スタイルとも言うべきモデル。
他社のモデルですが、オーデマピゲのロイヤルオークやIWCのインジュニアなどにも似たデザインです。
そんなオイスタークォーツのデイトジャストが当店に入荷しております。(ref.17013)
補足として、ロレックスのクォーツ時計には他に「チェリーニ」もあります。
ベータクォーツやオイスタークォーツの様なスポーツモデルではなく、チェリーニはドレスウォッチライン。
「オイスター(防水性能)」や「パーペチュアル(自動巻機構)」などのロレックスを代表する実用性が省かれています。
その代わりに、「薄さ」や「エレガントさ」を兼ね備えたモデルと言えます。
話が逸れましたが…
ロレックス好きな方でしたら、機械式を選ぶ方が多いのが現実。
その反面、敢えてref.17013を選ぶ事は、所有している人が少ない、「知る人ぞ知る」モデルを所有するという、満足感が得られるかもしれません。
そんな事も踏まえながら、ヴィンテージ時計を手に入れたいですね。
当店では、時計修理技師が常駐しております。
メーカーで修理を断られた時計もお持ち頂ければ状態を確認して、修理可能なケースも多くありますので、是非ご相談下さい。
皆様のご来店をお待ちしております。
※1→ケースとブレスレットを繋ぐパーツを、ロレックスでは「フラッシュフィット」と呼ぶ。