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Cartier tank metal belt stylebook/カルティエタンクメタルベルトスタイル

 

Cartier tank metal belt stylebook

カルティエのヴィンテージタンクをお使いのお客様に知って頂きたい別の付け方

『メタルブレスでドレスアップしたタンクウォッチを付ける』

あまり知られていないのか。マストタンクを始めとするタンクシリーズにはどうしてもレザーバンド仕様が多い、でも歴史を紐解けば見えてくる新たなスタイルがあります。

 

あまりにも昔の話で、知らない人も多いので(私も含め)写真の説明から

『スチュワート・グレンジャー/Stewart Granger』

第二次世界大戦の真っ只中、1943年に初出演した映画『灰色の男』が大ヒットし、イギリスでスターとなり、その後活躍の場をハリウッドに移し、1940年代から50年代にかけて史劇映画に多く主演。生涯で35本以上の映画に出演し、1985年のテレビ出演までの40年以上の間、活躍していた名優(ウィキペディア参照)

ハリウッドでの成功を手にし、彼が手にした一つの時計が『カルティエタンクウォッチ』
写真を見るとメタルバンドでタンクを使っている。非常に興味深く思いました。最近は『タンクルイカルティエ』と言うカルティエの時計史の中で最も愛されている時計に、メタルブレスを付けている人を見る事が無かったからです。当然私も、レザーベルトでタンクを使っていました。

 

更に書籍を漁って見ました。カルティエ発行のオフィシャルブック 著 『伝説の時計タンク/cartier-the tank watch』より

 

1920年代から1960年代までの40年間のタンクウォッチの歴史の中にメタルブレスを使用したモデルを多く確認出来ました。目からウロコとはこの事です(私だけ???)
最近の高級時計には必ずといって良いほど、メタルブレス、ラバーバンド、レザーバンドのいずれか二つが付属品として付いてきます。勿論カルティエの時計もしかりです。
マストタンクに関しては、メタルブレスが装着されたモデルは今まで確認した事がありませんが、夏になると、レザーバンドで時計を付ける事が本当に嫌になります。それでも革ベルトでタンクを付けるのか?

と言う事で早速やってみました。

 

今回装着した時計は『マストタンクLM』
メタルブレスは本来18mm幅のラグ幅用の物です。
LMサイズのラグ幅は17.5mmなので、そのままでは入りません。
各バンドメーカーのデザインが豊富な18mmの種類にしか、カルティエに合うバンドを発見出来なかったので、そこは妥協出来ないって事で、バンド付け根の両サイドを加工しました。

 

ヨーロッパの時計でラグ幅が奇数の時計は凄く少なく、17.5mmと言う中途半端の数字の時計はカルティエしか無い事から、『カルティエの時計ベルトはカルティエで買ってくれ』なのか、黄金率に基づいた設計上のラグ幅なのかは解りませんが、この加工が必要って所に、メタルバンドを付ける人が少ない理由が隠されている様な気がしてなりません。

歴史を見れば、メタルバンドでタンクを使いたいと思った人は私だけでは無いと思います。
レザーバンドの様に気楽にバンドを付け替える事は出来ないけれど、江口洋品店江口時計店では、そんな”タンキスト/Tankist”の為に、今回の様な加工サービスをさせて頂きます。

お気軽にお問合せ下さい。