2020/4/14
昨日の大雨から打って変って、とても過ごし易い天気となり、お出掛けしたくなりますね。
我慢が続きますが、力を合わせて乗り越えましょう。
本日は、
Watch Back Case Laser engraving / 時計裏蓋へのレーザー刻印の修理事例
時計の裏蓋に素敵なレターが彫られた時計を見た事があると思います。
ヨーロッパでは当たり前の様に行われている習慣であり、日本でも会社の設立記念日などを刻印された時計を贈る習慣がありました。
私が今までに見て素敵だなと思ったのは、ご両親から入学祝いに贈られた刻印や、父から息子へ送られた刻印など。
当店で販売している時計にもヨーロッパやアメリカで買い付けをした物には歴史を感じる素敵なエングレービングの施された時計を見つける事が出来ます。
今回は当店のレザートレイやソファーなどを手がけて頂いた靴職人の深谷秀隆氏(il micio Hidetaka Fukaya)からご依頼を頂いたとても刺激的な修理案件のご紹介です。
フィレンツェにあるビスポークシューズの工房
美しい佇まいの靴を沢山見る事が出来ます。
氏が普段から愛用されているロレックスバブルバック。
何度か修理をさせて頂いた事があり、その過程でふと、
裏蓋にイルミーチョのロゴ刻印を入れておいてくれる?
。。
バブルバックの保存を考え、当時はやって良いのか悩みましたが、誰かに時計を送る人の気持ちと同様に、着用する時計にはご自身のブランドのロゴを入れる。
フィレンツェに住み、同じ物を長く愛用する方にとっては自然な行動ですね。とても勉強になった瞬間でした。
時計も長く愛され続け、幸せだろうなと今は判ります。
ロゴの場合にはレーザー刻印が最も綺麗に残せる為、こんなスタイルに仕上げました。
拘りのポイントは、12時側にぴったりとロゴのトップが来る様にする事。
裏蓋のクラウンマークに刻印を合わせてしまうと、スクリューバックを締め上げた時に子猫が明後日の方向を向いてしまいます。
素敵なお仕事のご依頼を有難う御座いました。
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