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オーバーホール+天真別作/ロレックス エクスプローラーI Ref.1016 Cal.1570 / Rolex EXPLORER1 Overhall and Balance Staff Repair

なかなか更新の出来て居ないリペアアーカイブ。当店としても手間の掛かった修理を記録として公開させて頂きます。

ロレックス エクスプローラーI Ref.1016 Cal.1570 84s
Rolex EXPLORER1

初期症状:不動

お預かりの時点で、リューズを巻いても時計が動いておらず、チェックも含めた修理をご依頼頂きました。
ムーブメントをチェックした所、不動の原因はテンプ部分の天真折れによる物。
オーバーホールも含めたテンプ周りの修理にて受付させて頂きました。

大変人気の高いRef.1016の中でも、後期型に当るふち無しダイヤルの固体。
スポーツウォッチ好きなら、サブマリーナとエクスプローラーⅠのどちらを買うか迷った記憶があるはず。現在では別モデルかと思う程にモデルチェンジをしており、クラシックな顔立ちが好きな私には、エクスプローラー1の1016が、より好きになってしまいます。シンプルで飾り気の無い所が良いですよね。

写真は修理完了後の物
 _990_https://eguchi-store.jp/_BK/wp-content/uploads/s19060505-1-1024x768.jpg
洗浄前のムーブメント
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注油・組み上げ完了後
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機械に話を移せば、
数多くのモデルに搭載されたクロノメーター規格を通過したキャリバー1570。ロレックスの修理相談でも1200系に次いで多い1500系キャリバーです。今回の固体に見られた様な天真折れ。テンプと呼ばれる時計の心臓部に位置する為、不具合が起きると直に時計の調子に影響します。※写真一番したの中央が張り出した棒状の物が天真です。

 _787_https://eguchi-store.jp/_BK/wp-content/uploads/rolex-balance-staff.jpg

現在の1500系ムーブメントのテンプ一式の相場は安くて¥60,000。。とても高いですよね。オーバーホール時に天真折れでまるまる交換となると、10万円を簡単に越えてくるプライスです。

その為、天真折れの場合には、その部分のみを交換します。
パーツ自体は豊富に存在するのですが、テンプと天真の取り外し、取り付けは熟練の職人さんでも難しい分野です。

パーツの入手が出来ても取り付けが上手い人でなければ修理が終わっても時計の精度は落ちてしまいます。
当店でも日々取り組んでいる案件ですが、大きな課題です。

修理内容
s19060505
オーバーホール+パーツ交換(ガラス+チューブ)+針曲がり修正
¥37,000 + 天真製作と取り付け¥22,000 = ¥59,000 + TAX 

テンプ周辺の修理に関して、考える良い機会となりました。ご利用ありがとうございました。