いつも当店をご利用頂き、誠にありがとうございます。
ヴィンテージロレックスに欠かせない要素。
文字盤・ケース・ベゼル・リューズ・クラスプ等、、、そして3連(オイスター)ブレスレットだと思います。
3連ブレスレットには主に3種類あります。(プレジデントは除きます)
①巻き込みブレス(外見は現行に近いタイプ)
②リベットブレス(側面にピンがあるタイプ)
③エクステンションブレス(リベットと外見は近いがコマが伸びるタイプ)
そんな3連ブレスレットですが、0.4mm厚程の板を曲げて構成されている為、誕生から60年以上経過しており歪んだり凹んだりしている個体が多いです、、、、
Part①SS3連巻き込みブレス・Part②SS3連リベットブレス・エクステンションブレスに別けてブレスレットの修正の一部をご紹介いたします。
・リベット取付
リベットが外れている、外れて紛失しているブレスが多いです。
コマ同士をつなぐ役割で、外れているとコマが固定されず外れてしまう可能性があります。
(リベットは片方は筒状のパイプ・もう片方はパイプより少し径が太い頭からなるパーツです。叩いて入れます。)
リベットパーツを用意して叩き込みます。
・3連リベットブレス中ゴマの修正
中ゴマは巻き込みブレスと同じく板を曲げて止まっている構造なので、長い期間使用されていると歪みや開きは多いです。
グイっと開いて、、、
形を整えます。
開きを調整しながらコマを戻します。
微調整して完了です。
・3連リベットブレスサイドコマの修正
中ゴマと同じく板を曲げて止まっており、中ゴマに比べ小さいので破損している場合があります。
サイズを測りステンレスの板材を切り出します。
叩いたり、、、
曲げたり、、、
調整しながら形を成形していきます。
中ゴマと同じ要領で戻して完了です。
・エクステンションブレスの伸び修正
エクステンションブレスは中ゴマにバネが入っていますが、劣化すると破損・伸びてしまいバネが機能しなくなります。
サイドコマと同じくステンレス板材を切り出します。
バネの形に成形していきます。
(図はバネの完成図です。)
成形したら調整していきます。
コマに戻して完了です。
リベットブレス(巻き込み・エクステンション含む)は板を曲げコマを抜くので、コマ調整は時間がかかります。また板を曲げて構成されているので歪み・曲がり・バネの破損は起きやすいです。その為、ご紹介した通りハンドメイドの板金作業になります。
普段はみる事のないブレスの修正手順をpart①・part②を閲覧して頂き、少しでもイメージ出来ればと思います。
part① SS3連巻き込みブレス↓
Rolex/ブレスレット修理/SS3連巻き込みブレス/Part1/ROLEX/SS Oyster Folded Link Bracelet/repair
リベットブレス(エクステンションブレス)はサイドのリベットがアクセントになっていて存在感があるブレスです。
また先述の通りコマ同士をつなぐ役割にもなっており、機能がデザインになっていて、上手く融合している形が魅力だと個人的に感じます。
概算料金
・コマ歪み曲がり修正 ¥8000~
・リベット交換(社外品)¥5000~
・エクステンションバネ交換(社外品 別作対応の場合有) ¥10000~
・その他事象 要見積り
※上記はあくまでも概算料金です。
※状態・修正箇所の量により変動いたします。
※状態を拝見させて頂き、破損の恐れがある場合は返却させて頂く場合がございます。予めご了承ください。
※外装修理に関しては保証は致しかねますのでご了承下さい。
※歪み・伸びは完全には取り切れません。
※修正後、コマの固さや緩さなどの感覚的な事象に関しては、お客様の感覚には完全に添えない場合が御座います。あらかじめご了承下さい。
お客様の大事な時計が末永くご使用して頂ける様、お手伝いできればと思いますので、お困りの方はご相談ください。
皆様からの修理をお待ちしております。