1837年に高級馬具工房として創業し、1927年にジュエリーラインをスタートしたエルメス。シェーヌ・ダンクルをはじめ、現在も高い人気を誇るコレクションが存在しますが、ヴィンテージエルメスジュエリーの魅力は、なんといっても タイムレスなデザイン・職人技・希少性の三拍子が揃っている点でしょう。現行品にはない独自の味わいがあり、多くの人を惹きつけています。
今回ご紹介するヴィンテージジュエリーは、「シャンボール(Chambord)」とも呼ばれるチェーンネックレス。フランス・ロワール渓谷にある壮麗なルネサンス様式の城 シャンボール城(Château de Chambord)から着想を得たのではないかとも考えられています。優雅で壮麗なその佇まいは、エルメスのクラフツマンシップとも共鳴するものがあります。また、このネックレスはエルメスのヴァンドームコレクションと同様に数量限定で発売された可能性があるとも言われています。しかし、実際のコレクション名やアイテムの正式な名称、シャンボール城との関係については、現時点では明確になっていません。
ホールマークには蟹の刻印、フランスの公認銀工房のマーク、エルメスのロゴ刻印が確認でき、これらの特徴から1960年代頃のものと推測されます。ヴァンドームのような立体感のある作りと、航海を想起させるアンカーリンクの重厚感が、ヴィンテージジュエリーならではの魅力を際立たせています。ネックレスとしてはもちろん、ブレスレットとしてもご使用いただけます。どんなスタイルにも馴染むタイムレスなデザインを、ぜひ店頭でお確かめください。