廃盤メンズモデル
1839年にスイス・ジュネーブで創業した[Patek Philippe/パテック フィリップ]。ドレスウォッチの最高峰であり、ラウンドケースの手本として今なお特筆すべき存在感を放つ[Calatrava/カラトラバ]を生み出した功績。そして、創業以来、一貫して自社で製造する姿勢が多くの時計愛好家にとって憧れの的となっています。
今回は、パテックフィリップの角型時計を代表する[Gondolo/ゴンドーロ]の原型になったとされるモデル、Ref.2488のご紹介です。イエローゴールドのレクタンギュラーケースが風格ある輝きを放ち、繊細なペンシルハンドとバーインデックスが、タイムレスな美しさを演出。ドレスアップした腕元に馴染む、端正ながらも優美なディテールが魅力です。特筆すべきは、1960年代前半までのパテック フィリップやヴァシュロン コンスタンタンに見られる、ダイヤルロゴが立体的に浮かび上がる「エナメル象嵌」の技法です。彫金師がコンマ数ミリ単位で手作業で削り、その溝にエナメルを流し込んでから、約900度の高温で焼き固めるという、非常に希少な製法が採用されています。
ムーブメントは、手巻きキャリバー10-200を搭載。1946年から1965年までの間に製造されたムーブメントで、世界で最も古い高級時計製造の地として名高いジュネーブの厳格な基準とされる[Geneve Seal/ジュネーブシール]の認定を取得しています。
レザーベルトには、当店オリジナルのクロコダイルレザーシャイニーブラックをセッティング。貴重なイエローゴールド製のパテックフィリップ純正尾錠も付属しています。今回の販売にあたり、アーカイブを2024年9月に取得しておりますので、ご購入時にお渡しいたします。力強さや派手さとは異なる、繊細で気品あふれる美しさが際立つ逸品です。是非、店頭にてご覧ください。
ご委託品のため、販売後にメンテナンスを行ってからお渡しとなります(無料施工/約2か月)。