廃盤メンズモデル
第二次大戦時の軍事利用と開発を土台に、進化の進んだ航空機。世界中の一般の人々でも利用する機会が広がり、時代が劇的に変わっていきます。その中で1953年パン・アメリカン航空が、ロレックスに国際線パイロット用の時計開発を要請し、回転ベゼルで時差を示す初めての航空時計を製作。現在時刻の昼夜を判別し易く24時間ベゼルがツートンとなり、そのデザインが現在に至るまで象徴するアイコンとなります。
今回は、GMTマスターの中でも製造期間が短く希少性の高い、第3世代のコンビモデルRef.16753のご紹介です。経年により味わい深く仕上がったブラウンダイヤルに、通称フジツボで知られる特徴的なインデックス。シルバーとブラウンのセピア色が印象的なツートンベゼルなど、全てのパーツが秀逸な存在感を漂わせ、圧倒的な大人の色気を感じさせてくれます。機能を追及し創られた”機能美”も備えた素晴らしいモデルと言えます。時分針は90年代製の最終型トリチウム夜光の物がセッティングされております。
ムーブメントには、カレンダーのクイックチェンジ機能を備えたキャリバー3075を搭載。GMTムーブメントの完成形と言われる優れたムーブメントで、80年から90年代後半まで長きに渡り製造された名機です。6時側に記載され「SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」の文字が表す通り、自動巻[クロノメーター / Chronometer ]規格を通過し、卓越した精度と耐久性、メンテナンス性にも優れているので末永くお使い頂けます。
ブレスレットには、70年代のUSA製ビッグロゴジュビリーブレスのコンビカラーを付属。スポーツモデルでありながら、ジュビリーブレスが付属されているのは、主なターゲットが旅行者や国際線パイロットだった為と言われております。世界的に人気の高い1982年に、香港にて購入されたメーカーギャランティと純正ボックスも付いた素晴らしい個体です。ダイヤル7時側に3mm程の円形の色抜けはございますが、独特な風合いで、目にする人を魅了してくれる至極の逸品を是非店頭にてご覧ください。