廃盤メンズモデル
第二次大戦時の軍事利用と開発を土台に、進化の進んだ航空機。世界中の一般の人々でも利用する機会が広がり、時代が劇的に変わっていきます。その中で1953年パン・アメリカン航空が、ロレックスに国際線パイロット用の時計開発を要請し、2つのタイムゾーンを表示できる腕時計の制作。容易に確認できるように装備された24時間針と、現在時刻の昼夜を判別し易く24時間ベゼルが青と赤のツートンとなり、そのデザインが現在に至るまで象徴するアイコンとなります。
今回は、GMTマスターを民生向けに1959年よりリリースされたセカンドモデルRef1675のご紹介です。"ペプシカラー"と言われる、印象的なアルミベゼルの艶感と色合いが秀逸の存在感を放ち、2018年にGMTマスターIIで同じカラーが復刻されたことにより、再び注目されているオリジナルモデル。その中でも、60年代後半のマットダイヤル初期型のみに見られる、ROLEXロゴの'E'の文字の真ん中が長く表記された"ロングE"と言われる希少な個体です。6時下には、トリチウム夜光の証である[SWISS-T<25]が表記されております。ロレックスのヴィンテージモデル特有の、フチなしドットインデックスなど、味わい深く経年褐色したことで格別なオーラを放ち、ロレックスの代表的モデルとして今でも人気を博しています。
ムーブメントは、キャリバー1570/1575を搭載。当時、最も優秀であった自動巻きキャリバー1570をベースに、GMT機能付きのムーブメントとしてキャリバー1575を製造し、洞窟の中で昼夜を把握することを想定した、名作エクスプローラーⅡRef.1655にも搭載された、80年代まで長きに渡り製造された名機です。6時側に記載され「SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」の文字が表す通り、自動巻[クロノメーター / Chronometer ]規格を通過し、卓越した精度と耐久性、メンテナンス性にも優れているので末永くお使い頂けます。
ブレスレットには、王冠マークの飛び出した貴重な通称”デベソバックル”の付いた巻き込みジュビリーブレス[Ref.6251H・フラッシュフィット55]を付属しております。スポーツモデルでありながら、ジュビリーブレスが付属されているのは、主なターゲットが旅行者や国際線パイロットだった為とされ、ラグジュアリーな雰囲気を演出し、ヴィンテージらしい独特な雰囲気と魅力を堪能することができる逸品です。現在は資料としてNot for Saleとさせて頂きます。