1954年製造、アーカイブ取得済みのRef2533。「Patek Philippe / パテックフィリップ」の名作の中でも珍しい「Calatrava / カラトラバ」型にも関わらずガラスを含み11mmと言う厚みのあるこのモデル独特のケースデザインは、手巻きムーブメントとしてはボリュームがあるセンターセコンドのムーブメントを収める高さを確保する為に必要な厚みであり、耐磁用インナーケースもセッティングされたスクリューバックケースや撫肩ラグの構造と合わさり、完成されたケース構造です。どこかバブルバックを彷彿とさせる様なデザインには、ラジウム夜光の施されたクサビインデックスやミニッツサークル、ドルフィンハンド針、6mmリューズが影響しており、更に特別な意味を感じる美しいブルースチュール仕上の秒針、ダイヤルの仕上が合わさる事で高貴な佇まいである事は言うまでもありません。搭載機である18石5振動のロービート、Cal.27SCは、スモールセコンドが中心であるカラトラバの中でセンターセコンドへの変更に成功し、ムーブメントとしての完成度を更に高めた名機であり、複雑化した輪列への憧れを抱くファンも多い名機です。2014にアーカイブ取得済みであり純正の18K尾錠も付属。実用性は勿論の事、コレクションピースとしても確かな一本です。現在は資料としてNot For Saleとさせて頂きますが、ウィッシュリストへのご登録は受付可能です。