廃盤メンズモデル
スイスの時計師アブラアン=ルイ・ブレゲによって1775年に創業された時計メーカー[Breguet/ブレゲ]。彼は1823年に亡くなるまでに、現代の時計に不可欠な数々のメカニズムを発明しただけでなく、手彫りのギョーシェ模様、ブレゲ針、ブレゲ数字といった優れたデザインも生み出しました。彼の功績は現代の腕時計に搭載される機構のおよそ70%に関与しているとも言われ、時計の歴史において非常に大きな影響を与えました。
今回は、フランス海軍航空部隊(アエロナバル)のパイロットのために1950年代に開発された「タイプXX」をルーツとする、1995年登場の自動巻きクロノグラフモデル、[Type XX Aeronavale/タイプXX アエロナバル]Ref.3800のご紹介です。文字盤には、3時位置に15分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドを配置。視認性の高いデザインに、ブレゲらしい上品さが融合しています。実用性を追求したパイロットウォッチの設計に、全体の鏡面仕上げと側面に施されたコインエッジ装飾、ローズゴールドケースとミッドナイトブルーのダイヤルが美しい「ミリタリーエレガンス」を演出しています。
ムーブメントは、自動巻きキャリバー582を搭載。[Lemania/レマニア]製キャリバー1350をベースに、デイト機能を省き、計測中でもボタンを押すだけで瞬時にリセット・再計測が可能な高度なフライバック機構を追加した、ブレゲ専用設計のムーブメントです。1884年創業のレマニアは、クロノグラフや複雑機構に特化した名門ムーブメントメーカーで、2003年にブレゲに吸収合併されて以降は、[ブレゲ・マニュファクチュール]の中核工場としてその伝統が受け継がれています。
ブレスレットには、ローズゴールド製のブレゲ純正ブレスをセッティング。当時の純正ボックスも付属しており、この時計が大切に保管されてきたことがうかがえます。
機能美とラグジュアリーを兼ね備え、見る人を魅了する至高の時計です。是非、店頭にてご覧ください。