廃盤ボーイズモデル

天才時計師フランク・ミュラーは、ジュネーブの名門時計学校を首席で卒業後、独立時計師としてトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなどの複雑機構を開発しました。その後、1992年に宝飾技師ヴァルタン・シルマケスとともにブランド[Franck Muller/フランクミュラー]を設立。美しいフォルムと、ボリューム感のある3次元曲線を取り入れたケースデザインが大きな話題を呼びました。

今回は、フランク ミュラーの象徴ともいえるシリーズ[Tonneau Curvex/トノーカーベックス]で、「ジャンピングアワー」と呼ばれる複雑機構を搭載したユニークなモデル、Ref.7500SCのご紹介です。その中でも特に希少な、プラチナ素材を使用しており、日本国内ではわずか数本のみ展開された、ブランド創設初期の大変貴重なアイテムです。ギョーシェ加工が施されたシルバーダイヤルに、青焼きが施された美しい分針、そして12時位置の小窓で時間を示すディスクが瞬時に切り替わる「ジャンピングアワー」機構。この精巧なギミックは、大人の余裕と遊び心を存分に感じさせてくれます。

ムーブメントは、手巻きキャリバー7500を搭載。[ETA Peseux/エタプゾー]製の薄型キャリバー7001をベースに、ジャンピングアワー仕様へとカスタマイズされたものです。美しいコート・ド・ジュネーブ(Geneva Stripes)装飾が施されており、シンプルながらもメンテナンス性に優れた設計が魅力です。

レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのシャイニーブラックをセッティング。貴重なプラチナ製のフランクミュラー純正尾錠が付属いたします。さらに、当時の純正ボックスやメーカーギャランティーも揃っており、この時計が大切に扱われてきたことが窺えます。アールデコの魅力を存分に感じられるデザインで、ファッション性を求める時計愛好家の方にお勧めしたい時計です。是非、店頭にてご覧ください。