廃盤レディースモデル
1986年に登場した[Vantian Must 21/ヴァンティアンマスト21]は、フランス語で"21"を意味する名を冠したシリーズ。当時としては珍しいオールステンレススチール仕様で発表され、21世紀を見据えた近未来的なビジョンを体現したモデルとして知られています。
今回は、シリーズの最初期に展開された、Ref.9011のご紹介です。当時主流だったヴェルメイユケースとは一線を画し、ステンレススチール製ケースにブレスレットを組み合わせた、モダンで革新的な一本。ベゼルには力強く彫り込まれたローマ数字が刻まれ、シンプルなラウンドケースに美しいブルースチールハンドとサファイアカボション付きリューズがカルティエらしい品格を添えています。
ムーブメントは、クォーツキャリバー81を搭載。主にカルティエの高級レディースモデルに採用され、信頼性と実用性に優れています。
ブレスレットには、ステンレス製のカルティエ純正ブレスをセッティング。さらに今回の個体は、カルティエ純正ボックス、ギャランティーなどが揃っており、大切に扱われてきたことがうかがえるコンディションです。
カルティエらしい美意識を受け継ぎながらも、より現代的で洗練されたデザインが特徴的で、まさに日常使いにふさわしい一本。主張しすぎない佇まいの中に、確かな個性とセンスを感じさせてくれる素敵な時計です。是非、店頭にてご覧ください。