廃盤メンズモデル
1839年にスイス・ジュネーブで創業した[Patek Philippe/パテックフィリップ]。ドレスウォッチの最高峰であり、ラウンドケースのお手本として今なお特筆した風格を感じさせる[Calatrava / カラトラバ]を生み出したその功績。そして、マニュファクチュールであり続ける姿勢が、多くの時計ファンにとって憧れの存在です。
今回は、イタリア語で「空飛ぶ円盤」を意味する名を冠した、通称[Disco Volante/ディスコボランテ]Ref.2552のご紹介です。どこか色気のあるケースフォルムは、ぽってりとしたシルエットで愛らしさすらも感させる、柔和な雰囲気を纏った一本。綺麗な状態を保った温かみのあるアイボリーダイヤル、ヴィンテージ時計のシンボルとも言えるドルフィンハンドやスモールセコンドからも、親しみと洗練が同居するデザインです。
ムーブメントは、パテック フィリップ初の自動巻きキャリバー12-600を搭載。世界で最も古い高級時計製造の中心地として、厳格な検査基準を持つとされる[Geneve Seal / ジュネーブシール]の認定を取得した薄型ムーブメントです。大胆かつ繊細な模様装飾が施された18KYG製ローターなど、全ての設計において傑出した完成度ではありましたが、高コストにより1960年頃まで約7000個しか製造されなかった希少な存在。後の“究極のムーブメント”として名高いキャリバー27-460に繋がるプロトタイプとして、時計コレクターの間では非常に注目されているムーブメントです。
レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのシャイニーブラックをセッティング。貴重な18KYG尾錠も付属いたしますので、併せてご愛用いただくことをお勧めいたします。この個体は、過去のメーカー修理時にPPリューズからカラトラバ十字リューズへ交換されております。何気ない日常に華やぎを添えてくれる逸品です。是非、店頭にてご覧ください。