1755年の創業以来、一度も途切れることなく歴史を刻み続けてきた、世界最古の時計ブランド[Vacheron Constantin/ヴァシュロンコンスタンタン]。パテックフィリップやオーデマピゲと並び、世界三大時計ブランドの一角を成す存在であり、その高い精度と信頼性、そして洗練された美しさで知られています。

今回は、造形美が際立つモデル、Ref.6441のご紹介です。真珠のような艶を持つシルバーダイヤルは、光の反射により奥行きを感じさせ、バランスの取れたケースデザインと相まって、上品な存在感を放ちます。中でも注目すべきは、1960年代前半までのパテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンに見られるエナメル象嵌が用いられているという点。彫金師が文字盤をコンマ数ミリ単位で彫り込み、そこにエナメルを流し込んだ後、約900度の高温で焼成するという極めて手間のかかる伝統技法です。

ムーブメントは、厳格な検査基準で知られる[Geneve Seal/ジュネーブシール]の認定を取得した、ジャガールクルト製の自動巻きキャリバーK1071を搭載。比重の高い18金製ローターによる高い巻き上げ効率に加え、ベアリングに組み込まれた4つのルビー製ローラーにより、機能性が大きく向上しています。さらに、ローター部分には美しいギョーシェ装飾が施されており、見えない部分にまでクラフツマンシップを感じさせる名機です。

レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのマットブラウンをセッティング。

ラグの緩やかな曲線と傾斜のあるベゼルが、控えめながらも男性的な力強さを醸し出し、時を超えても色褪せることのない存在感を放ちます。是非、店頭にてご覧ください。