1837年、アメリカ・ニューヨークで創業したティファニーは、当初、東洋、特に日本やヨーロッパの希少な工芸品を扱うことでその名を広めました。その後、本格的に宝飾事業へと進出し、1851年には自社工房を設立。当時、ジュエリーは非常に高価で、多くのアメリカ人にとっては手の届かないものでしたが、1868年にティファニーがゴールドのファッションジュエリーの製造を開始したことで、ジュエリーはより身近な存在となり、ブランドとしての地位を確立していきます。

1980年、ティファニーはアーティストでありデザイナーのパロマ・ピカソを迎えました。彼女の持つ力強い色彩感覚と自由な造形美は、芸術性と個性を見事に融合させ、ティファニーに新たな息吹をもたらします。彼女のデザインは、大胆でありながらも洗練された印象を持ち、日常の装いにアートの輝きを添えるジュエリーとして、世界中で愛され続けています。

今回ご紹介するラビングハートリングも、そんなパロマ・ピカソの美意識が息づく一品です。筆記体の流れるようなフォルムのハートに、素材はAU750（イエローゴールド）を使用。大胆さと繊細さが共存するこのデザインは、「自己表現としてのジュエリー」を体現するパロマ・ピカソならではの魅力にあふれています。是非店頭でその輝きをお確かめください。