1937年、当時エルメスの代表であったロベール・デュマ氏が海岸を散策していた際、錨(いかり)の鎖に着目し、そこから着想を得て誕生したのが、翌1938年の「シェーヌ・ダンクル(Chaîne d'Ancre)」です。以降このコレクションは、エルメス・ジュエリーを象徴するデザインのひとつとして、今日まで愛され続けています。
今回ご紹介するのは、そんなシェーヌ・ダンクルのアンカーリンクが組み込まれたイヤリング。蟹のホールマークとHermèsロゴの刻印から、60年代あたりのシルバー製アイテムであることが推測されます。シェーヌ・ダンクルモチーフは1938年の誕生以来、静かに愛され続け、60年代頃からより多く登場するようになりました。
この時代は、素材を最大限に活かしたファッションが流行となり、こちらのピアスもまさに、シルバー800の静かな重厚さを感じさせる洗練された印象です。重みのあるイヤリングは、ヴィンテージ品ならではの魅力。是非店頭で、時代を超えた名品をご覧ください。
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