エルメスは1930年代にケリーバッグを誕生させ、その象徴的な南京錠「カデナ」は、バッグの実用的な金具であると同時に、メゾンを象徴するアイコンへと昇華してきました。1975年には、その南京錠をケースに仕立てた「ケリーウォッチ」が登場し、バッグの要素がジュエリーとしても展開されるようになります。

2023年には、ケリーの要素を再解釈したジュエリーコレクションKellymorphose（ケリー・モルフォーズ）が発表されます。フランス語で「変容」を意味するモルフォーズの名の通り、南京錠やクロシェットといったディテールが、リングやブレスレットとして新たな表情を見せています。

今回ご紹介するリングは、そのカデナを主役に、南京錠と鍵という対のモチーフを二つのリングに宿したデザイン。チェーンで結ばれた構造は、指の動きとともに軽やかに揺れ、錠と鍵がシンクロするかのように存在感を放ちます。付ける指によって印象が変わるため、スタイリングの幅も広がります。

素材はSV925（スターリングシルバー）。丁寧にお手入れを重ねることで長く愛用でき、時を経て生まれる風合いも楽しめます。ミニマルで洗練されたリングを、是非店頭でお確かめください。