1837年、アメリカ・ニューヨークで創業したティファニーは、東洋、特に日本やヨーロッパの珍しい工芸品を販売することで知名度を高めました。その後、本格的に宝石事業へ進出し、1851年には自社工房を設立。当時、ジュエリーは非常に高価で、多くのアメリカ人にとって手の届きにくいものでした。しかし、1868年にティファニーがゴールドのファッションジュエリーの製造を開始したことで、ジュエリーはより身近な存在となりブランドとしての支持を広げていきました。
1974年、ティファニーはモデル兼ジュエリーデザイナーのエルサ・ペレッティを迎えます。彼女の登場により、それまでの伝統的で格式を重んじていたティファニージュエリーのイメージは一新されました。当時は安価の印象が強かったスターリングシルバーを芸術的に昇華させ、自然界から着想を得た滑らかなフォルムとミニマルな美しさで、ジュエリーに対する価値観に新しい風をもたらしました。
今回ご紹介するリーフネックレスも、そんな彼女の哲学が色濃く表れた作品です。AU750(イエローゴールド)の輝きを活かしながら、柔らかく流れるような曲線で葉の形を表現。また、華奢なチェーンとのコンビネーションは身に着ける人の魅力をさりげなく引き立ててくれます。
シンプルで上品なデザインは日々の装いに自然と馴染み、「ジュエリーは日常に寄り添うべきもの」という想いが静かに宿っています。是非店頭でその美しさをご覧ください。