1847年に創業したカルティエは、高品質で高度な職人技を誇るラグジュアリージュエリーで名声を築き、その独創的かつ完璧なプロポーションにより、当時の貴族たちを魅了しました。1904年には、英国王エドワード7世より初の王室御用達の認定を受け、「宝石商の王(King of Jewellers)」の称号を賜りました。カルティエの魅力は、その豪華さだけでなく、時代を超越した優れたジュエリーを生み出し続けている点にあります。ブランドは、「無駄を削ぎ落としたライン」「明確なフォルム」「完璧なプロポーション」「洗練されたディテール」というクリエイションの4原則を掲げ、ジュエリーデザインの礎としています。
今回ご紹介するのは、「ヌーヴェルヴァーグ(Nouvelle Vague)」コレクションのダイヤモンドリングです。このコレクションは1990年代後半に誕生し、その革新的で大胆なデザインが瞬く間に注目を集めました。2013年には「パリ・ヌーヴェルヴァーグ」としてリニューアルされましたが、現在は販売されておらず、希少価値が高まっています。
ホールマークが鷲であることから、こちらがホワイトゴールド製であることがわかります。「ヌーヴェルヴァーグ」とはフランス語で「新しい波」を意味し、パリジェンヌが纏う独特のエスプリに現れるフランス的魅力を表現したコレクションです。時に自由で、時に陽気で、時に神秘的な美しいパリジェンヌがイメージされ、その上にメゾンが見定めた高品質なダイヤモンドが加わったデザインは、非常に希少です。
繊細な波のような曲線は、高度な技術と素材の特性を熟知した熟練職人によって生み出され、その立体感とボリューム感、さらにダイヤモンドのシンチレーション(きらめき)が指元を華やかに演出します。時代を超えて愛されるカルティエの芸術的なジュエリーを、是非店頭でご覧ください。