1847年に創業をスタートしたカルティエは、卓越した職人技と独創的なデザインで名を馳せるラグジュアリーブランドです。当初は高品質な懐中時計や装飾品を手がけていましたが、次第に貴族や王侯貴族の間で評判を呼び、ジュエリーメゾンとしての地位を確立しました。1904年には、英国王エドワード7世より王室御用達の認定を受け、「宝石商の王(King of Jewellers)」の称号を賜りました。この称号は、カルティエの卓越した技術力と革新的なデザインが、当時の上流階級にどれほど支持されていたかを物語っています。ブランドの魅力は、その豪華さや華やかさにとどまらず、時代を超越したデザインと卓越したクラフツマンシップにあります。
今回ご紹介したいのは、イエローゴールド製の「Margot(マルゴー)」ブレスレットです。カルティエは、コレクションやジュエリーラインに女性名を冠することが多く、「Margot」は「Marguerite(マーガレット)」の愛称から名付けられたといわれています。また、幾つものゴールドピースが繊細に組み合わさり、まるで花びらのようなフォルムを生み出していることから、マーガレットの花からインスピレーションを得たという説もあります。
ホールマークの鷹とCartierのロゴ刻印から、本ブレスレットが18Kゴールド製であり、1990年代のものと推測されます。ゴールドの輝きを、丸みを帯びた優美なフォルムがより一層引き立て、手元にエレガントな煌めきを添えてくれる逸品です。フランスのエレガンス、自然の美しさ、そしてカルティエの持つクラシックな美意識が見事に反映されたデザインは、まさに芸術品といえるでしょう。ぜひ店頭にて、その芸術的な輝きをご堪能ください。