カルティエの大ヒットシリーズである[Must de Cartier/マスト ドゥ カルティエ]の基となる、Must deの文字が入らない1970年代に登場した希少性の高いモデルです。［Louis Cartier Collection/ルイ カルティエ コレクション]のスタートと同時に製造を終了したモデルだと考えられます。

今回は、カルティエらしく造形美に溢れたモデル、Ref.11[プレマストタンクステップドスクエアLM/Pre Must/Stepped Square Vermeil]のご紹介です。エレガントな存在感を放つ外側の3本のステップドケースと、漆黒のオニキスダイヤルにゴールドローマンインデックスで、ラグジュアリーな印象を感じられるデザイン。マストシリーズ同様のヴェルメイユケースですが、初期モデルのみに見られる特徴的な砲弾型のサファイアカボションリューズが取り付けられている点も、ヴィンテージならではのディテールです。パリ、ロンドン、ニューヨークの統合期であった70年代初頭に発売されたモデルであり、ルイカルティエコレクションがスタートされる前の数年間だけ製造された個体数の少ないモデルです。

ムーブメントは、手巻きキャリバー78を搭載。キャリバー78-1へと切り替わる前の機械で、安定性やメンテナンス性においても優れたムーブメントです。

レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのシャイニーブラックをセッテイング。柔らかな曲線が魅力の貴重なカルティエ純正尾錠も付属いたしますので、併せてご愛用いただくことをお勧めいたします。時代にとらわれることのないシンプルな美しさで、優雅で力強く、人を惹きつけてくれる素敵な時計です。是非、店頭にてご覧ください。