1837年、ティエリー・エルメスによって馬具工房として創業されたエルメスは、創業当初より「長く使える高品質なものづくり」を追求し、厳選された素材を用いることでその哲学を受け継いできました。近年ではサステナビリティにも力を入れ、環境負荷を抑えながら製品の耐久性を高める生産方法を採用。アパレルアイテムにおいても同様に、動物福祉に配慮した倫理的なカシミヤ調達を実施しています。

今回ご紹介するのは、イタリア製のカシミヤ混ニットカーディガンです。イタリアには世界最高峰のカシミヤメーカーが揃い、伝統技術と最新の加工技術を融合させた極上のカシミヤを生み出しています。特にその繊維は品質が高く、暖かさがありながらも軽くムレにくいという特性を備え、しなやかな風合いと柔らかさがエルメスのタイムレスなエレガンスを支えています。

2015年にエルメスのデザイナーに就任したナデージュ・ヴァニヘ＝シブルスキー氏は、ブランドの伝統的なクラフツマンシップを守りながらも、シンプルでモダンなエッセンスを加え、洗練されたファッションへと進化させてきました。彼女のデザインは、ミニマルでありながら豊かな表情を持つ上質な素材を活かし、着る人の動きやシルエットを美しく見せることが特徴です。

こちらのカーディガンも、彼女のフィロソフィーを反映した一着です。アースカラーを基調としたリラックスシルエットに、黒のラインが洗練された印象を与え、幅広いスタイルに馴染むデザイン。セリエのワンポイントがエルメスらしい上品さを添え、洗練された雰囲気を演出してくれます。ぜひ店頭で、エレガントな佇まいをご体感ください。