廃盤メンズモデル
[IWC/International Watch Company]。1868年に創業された、スイスの伝統とも言うべき時計産業と、アメリカの生産技術を融合させたメーカーです。高精度の証でもあるクロノメーター規格よりも厳しいとされる社内規格を持ち、軍用時計等の名機を多く輩出。質実剛健なデザインと卓越した技術力で、優れた時計製造を続けてきました。
今回は、ラグの造形が美しいボンベイケースが特徴のソリッドゴールド、自動巻きモデルのご紹介です。優しい色味のアイボリーダイヤルは、この年代までの特徴的な形状で、ヴィンテージらしい温かみを感じさせるデザイン。先端が鋭く尖った形状のドルフィンハンドと、砲弾型のバレットインデックスの組み合わせは、質実剛健という言葉がとても似合います。元々IWCの魚リューズは人気ですが、50年代を象徴するオールド魚(リアル魚リューズ)もこの個体の素晴らしいポイントです。
ムーブメントは、ペラトン式自動巻きキャリバー8531を搭載。デイトがダイヤルの中央近くに配置される、通称[寄り目デイト]と言われる仕様。キャリバー853(1958年~)にデイト機能が加わり、巻き上げ効率が良く耐久性にも優れた、同ブランドの技術者[Albert Peraton/アルバート・ペラトン]の名が残るムーブメントです。
レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのブラウンをセッティング。ミニマルで普遍的なデザインの中に、味わい深い柔和な雰囲気を漂わせてくれる素敵な時計です。是非、店頭にてご覧ください。