廃盤メンズモデル
第二次大戦時の軍事利用と開発を土台に、進化の進んだ航空機。世界中の一般の人々でも利用する機会が広がり、時代が劇的に変わっていきます。その中で1953年パン・アメリカン航空が、ロレックスに国際線パイロット用の時計開発を要請し、回転ベゼルで時差を示す初めての航空時計を製作。現在時刻の昼夜を判別し易く24時間ベゼルがツートンとなり、そのデザインが現在に至るまで象徴するアイコンとなります。
今回は、2018年にGMTマスターIIで同じカラーが復刻されたことにより、再び注目されているオリジナルモデルRef1675[GMT Master/GMTマスター]のご紹介です。通称"ペプシカラー"と言われる、印象的なアルミベゼルの艶感と色合いが秀逸の存在感を放ったモデル。その中でも、60年代後半のマットダイヤル初期型のみに見られる、ROLEXロゴの"E"の文字の真ん中が長く表記された"ロングE"と、24時間針の三角形まで赤い"オールレッド針"と言われる、インパクトの強い希少な個体です。ヴィンテージモデル特有のフチなしドットインデックス等、味わい深く経年褐色したことで格別なオーラを放ち、ロレックスの代表的モデルとして今でも人気を博しています。
ムーブメントは、キャリバー1570/1575を搭載。当時、最も優秀であった自動巻きキャリバー1570をベースに、GMT機能付きのムーブメントとしてキャリバー1575を製造し、洞窟の中で昼夜を把握することを想定した、名作エクスプローラー2・Ref.1655にも搭載された、80年代まで長きに渡り製造された名機です。6時側に記載され「SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」の文字が表す通り、自動巻[クロノメーター / Chronometer ]規格を通過し、卓越した精度と耐久性、メンテナンス性にも優れているので末永くお使い頂けます。
ブレスレットには、純正ステンレス製オイスターハードブレスレットをセッティング。ブレスレットの仕様整合性は合っておりますが、1980年代後半の純正ブレスに交換がされております。今回の個体は、純正ボックスやメーカーギャランティとクロノメーター証明書等のフルセットで揃った逸品。全てのパーツが秀逸な存在感を漂わせた、機能を追及し創られた"機能美"も備えた素晴らしいモデルです。是非店頭にてご覧ください。