廃盤レディースモデル

1839年にスイス・ジュネーブで創業した[Patek Philippe/パテック フィリップ]は、ドレスウォッチの最高峰と称され、その象徴的なラウンドケースが今なお特別な存在感を放つ[Calatrava/カラトラバ]を世に送り出しました。また、一貫して自社製造にこだわり続けている姿勢は、多くの時計愛好家にとって憧れの的となっています。

今回は、シンプルながらも美しさを追求したモデル、Ref.2278のご紹介です。ホワイトゴールドのラウンドケースは優れた形状を保ち、繊細なペンシルハンドやバレットインデックスが造形美を際立たせています。特に注目すべきは、1960年代前半までのパテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンに見られる、ダイヤルロゴが盛り上がった[エナメル象嵌]の技法です。彫金師がコンマ数ミリ単位で手作業で削り、そこにエナメルを流し込んだ後、約900度の高温で焼き固めるという、非常に希少な製法が用いられています。

ムーブメントには、手巻きキャリバー8-85を搭載。見えない部分にまでこだわりを感じさせる高級機です。コート・ド・ジュネーブ(Geneva Stripes)の美しい模様装飾が施されています。

レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのシャイニーブラックをセッティング。さらに、非常に貴重なホワイトゴールド製のパテックフィリップ純正尾錠も付属いたします。外周のミニッツマーカーには小さな金属球が埋め込まれており、細部に至るまで職人技が感じられる逸品です。さりげない可愛らしさを備えつつ、ヴィンテージならではの洗練されたディテールが光る、現代の時計とは一線を画す時計です。是非、店頭にてご覧ください。