廃盤メンズモデル
手巻きベースのケースに自動巻きローターを搭載するため、裏蓋に泡のような膨らみを持たせて、世界初の完全防水自動巻き時計を開発したロレックス。正式名称はオイスターパーペチュアルですが、アメリカでは「バブルバック」という愛称で呼ばれました。秒針がセンターに切り替わり始めた40年代で、防水かつ自動巻き、更には高精度を実現した、正に夢のような時計として誕生しました。
今回は、バブルバックの最終モデル[Semi Bubble Back/セミバブルバック]Ref.6334のご紹介です。ロレックスの中でも珍しいピンクゴールドのコーティングが施されたケースに、ヴィンテージならではのアルファハンドとバレットインデックス、アプライドのブランドロゴも同色で纏められたデザイン。経年により独特の雰囲気を程良く漂わせるアイボリーダイヤルに、ブルースチールの秒針が良いアクセントになっており、何気ない日常に彩りを添えてくれる一本です。
ムーブメントには、自動巻きキャリバー645を搭載。6時側に表記された「Officially Certified Chronometer」の文字通り、クロノメーター認定を通過した高い精度と耐久性を兼ね備えたムーブメントです。多くのバブルバックモデルに搭載された、名機キャリバー630の基本構造はそのままに、よりフラット化を実現しました。50年代からは視認性を求められたことで拡大化が進み、バブルバックよりもサイズアップ。後に開発されたキャリバー1030へと変わったことで、セミバブルバックは製造期間が短く、とても貴重な存在です。
レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのマットブラウンをセッティング。純正尾錠も付属しておりますので、併せてご愛用いただくことをお勧めいたします。端正なフォルムはどこか武骨な印象もありつつ、ドレスウォッチを彷彿させる上品な佇まいも兼ね備えた素敵な時計です。是非、店頭にてご覧ください。