廃盤メンズモデル
1865年創業の「Zenith / ゼニス」は、[El Primero / エルプリメロ]の開発により90年代に新たな地位を築きましたが、それ以前からムーブメント製造において他社を圧倒する技術力を持っていました。古くは1900年の万博にて懐中時計を出品し、金賞を受賞。天頂を意味する天文用語、ゼニスと呼ばれたその懐中時計用ムーブメントの名称が、やがて社名となりました。1900年代初頭の第一次世界大戦ではアメリカ軍が、1940年代の第二次世界大戦ではイギリス軍とドイツ軍がそれぞれムーブメントを採用していた事から、いかに技術的に信頼性の高いメーカーとして広く認知されていたかを知る事が出来ます。
今回は、ゼニスと[MOVADO/モバード]が共同開発していた期間に生み出されたモデル、Ref.30のご紹介です。高い技術力を誇る2社は、1969年から1975年までの6年間共同開発していた歴史があり、近現代美術の傑作とも言われたミュージアムウォッチをはじめ、先進的なスタイルを取り入れています。本モデルは、アールデコの特徴が見られるイエローゴールド製の変則的なダブルラインの車のグリルをデザインに取り入れたケースに、濃淡のネイビーストライプのダイヤルが、デザイン性を強く感じるモデル。ケースとダイヤルとは相対的に、4点のみのバーインデックスと細身のペンシルハンドはとてもシンプルで、視認性にも優れています。当時としては大き目だったサイズ感も、ビッグサイズが主流となった現在は違和感なく、お手元を印象的に、スタイリッシュに演出してくれる素晴らしい時計です。
ムーブメントには、キャリバー53.5を搭載。パテックフィリップがルクルト以外のエボーシュとして選び名機キャリバー175のベースとなった、[Frederic Piguet/フレデリックピゲ]製のキャリバー21をベースとした、信頼性の高いハイスペックなムーブメントです。
レザーブレスには、当店オリジナルクロコダイルレザーブレスのシャイニーブラックをセッティング。個性的な要素を組み合わせながらもどこかシックな雰囲気を持ち、ファッション性を求める方にもお奨めの一本です。是非店頭にてご覧ください。