廃盤メンズモデル
[Jaeger-Lecoultre / ジャガールクルト]。1833年にスイスの小さな工房から始まり、限られたメーカーのみにムーブメントを供給していたマニファクチュール。ムーブメントの信頼性は元より、製造の全工程を自社内で行う一流メーカーとして、時計業界において模範的とも言えるマインドを持ったブランドです。
今回は、1950年代に誕生したアラームリストウォッチ[Memovox/メモボックス]Ref.2672のご紹介です。設定した時間になるとハンマーが細かく振動して、裏蓋に取り付けられたピンを叩くことによって音が鳴る仕組みです。当時は「予定を思い出させ、通知し、起きる時間を教えてくれる」時計として宣伝されました。異なるケース素材と文字盤デザインによるいくつかのバージョンが存在しており、こちらは14金イエローゴールドケースとシルバーダイヤルの組み合わせで、[6・9・12]のアラビア数字はどこか洒脱で愛らしさすら感じさせてくれます。
ムーブメントには、自動巻きキャリバー825を搭載。同社が1970年に発表した、全回転ローターと2万8800振動/時というハイビートを持つムーブメントです。2時位置のリューズでアラームのゼンマイを巻き、中央にある△マークでアラーム時刻を設定し、時計の時刻とゼンマイの巻き上げは4時位置のリューズで設定します。
レザーブレスには、純正のクロコダイルレザーのキャメルブラウンをセッティング。さらに、貴重なイエローゴールド製の純正尾錠も付属しておりますので、共にお使い頂くことをお勧め致します。デジタル時代において、機械式時計によるアラーム機能を使用することは、新鮮で楽しさすら感じさせてくれます。是非、店頭にてご覧ください。