カルティエのアーカイブの中で最も重要なシリーズであるタンク。[Tank Normale / タンクノーマル]は、1919年に作られたタンク型（レクタンギュラーケース）の原型となったモデルで、タンクルイカルティエよりも角ばったデザインは、戦時中に軍隊の将校の腕に嵌められた、「戦車の両輪」をしっかりとイメージ出来る代表モデルです。

今回は、1973年からスタートした[Louis Cartier Collection / ルイカルティエコレクション]にて展開されたモデルRef.78092のご紹介です。素材感の美しさと直線的な独特なフォルムで、アールデコの概念を色濃く映し出した素晴らしいデザイン。主に70年代のモデルに見られるPARIS表記の伝統のホワイトローマンダイヤルと美しく焼き入れされたブルースチールハンドや形の良いサファイヤカボションリューズ等、さりげない装飾美が印象的な一本。カルティエ伝統のディテールが優れた美観を発揮し、人を惹きつける不思議な力を感じさせます。

ムーブメントには、カルティエの時計に多く使われた信頼性の高いキャリバー78-1を搭載。ストックパーツの豊富さからもメンテナンス性に優れ、末永くご使用頂けます。

レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーブレスのブラックをセレクトし、カルティエの発明である貴重なイエローゴールド製「Deployant Clasp / Dバックル」を付属。時計の落下防止を目的に作られた、実際に使ったら手放せない実用性の高さを実感して頂けます。初期型Dバックルはカルティエサロンにて一本一本クチュールにて制作していた為、サイズ調整が出来ませんが、サイズの合わないお客様には、お好きな素材にてレザーブレスをお作り致します（納期約1ヵ月)。ごく一部のタンキストの方々に「タンクノーマルこそオリジナル」と称される価値のある存在で、より戦車のイメージに近く、何処か荒々しく男らしい独特な魅力を放ちます。凛としたフォーマルな装いや華やかなコーディネイトにもお勧めのモデルです。是非店頭にて御覧ください。