1860年、エドワード・ホイヤーによって創業された[エドワード・ホイヤー・ウォッチ]は、現代のタグホイヤーへと進化する礎を築いたブランドです。創業当初から精密な計時技術にこだわり、F1グランプリやインディカーレースの公式タイムキーパーを務めるなど、モータースポーツの世界でも確かな存在感を発揮。精度と革新を追求し続けるその姿勢は、時を超えてなおクールな輝きを放ち続けています。
今回は、ホイヤーのレーシングスピリットを象徴するモデル、[Autavia/オータヴィア]Ref.11630MHのご紹介です。オータヴィアという名は、"AUTomobile(自動車)"と"AVIAtion(航空)"を組み合わせた造語に由来し、スピードと精度を極限まで追求するホイヤーのレーシングクロノグラフの象徴です。1962年に4代目社長のジャック・ホイヤーにより誕生し、ブランド初の回転式ベゼルを搭載。ドライバーが一瞬で時間を読み取れる、"走るための計器"として設計されました。中でも、ブラックダイヤルにビビッドなオレンジが映える通称[Orange Boy/オレンジボーイ]は、視認性と機能美を兼ね備えた一本。MH(Minutes/Hours)ベゼル、30分積算計(3時位置)、12時間積算計(9時位置)、日付表示(6時位置)など、実用性の高いディテールが満載です。さらに、70年代らしいCラインケースの力強いデザインが、ヴィンテージクロノグラフとしての個性と存在感を際立たせています。
ムーブメントは、自動巻きキャリバー12を搭載。[Heuer Leonidas/ホイヤー・レオニダス]、ブライトリング、ハミルトン=ビューレン、デュボア・デプラの4社が共同開発した世界初の自動巻クロノグラフ・キャリバー11を高振動に改良した後継機で、ハミルトン傘下のビューレン製マイクロローターを採用し、構造上の理由からリューズは9時位置に配されています。その独創的な設計と当時の技術が詰まったムーブメントは、今なお時計ファンの心をくすぐる魅力に溢れています。
レザーブレスには、CASSIS製のカーフレザーのブラックをセッティング。貴重なステンレス製の純正尾錠も付属しております。
男らしさと洒落感を絶妙に両立し、腕元に遊び心とカルチャーを添える、個性が際立つ逸品です。是非、店頭にてご覧ください。