廃盤メンズモデル
[IWC/International Watch Company]は社名が表しているように、伝統的なスイスとアメリカの洗練された機械生産技術を融合させた、1868年に創業したスイスの時計会社です。革新的な製造技術を導入したことで、懐中時計、軍用時計、多くの名機を輩出。優秀の証であるクロノメーター規格よりも厳しいとされる社内規格を持ち、クラシカルで永遠に残る堅実な時計製造を続けてきました。
今回は上品で高級感のあるRef.1423のご紹介です。落ち着いた風格のあるトノーケースとゴールドダイヤルの組み合わせが、シンプルで上品なお洒落さを感じさせるモデル。35㎜ソリッドゴールド製スナップバック式ケースに、筆記体と共に現在でも使用されるアップライトの”IWC”ロゴが入る二重表記。そして綺麗なヘアライン加工が施されたゴールドダイヤルに、ペンシルハンドと、墨入りされアップライトされたバーインデックスが視認性も良く、薄いドレスウォッチ特有の秒針のない2針モデルとして、味わい深さを感じさせる逸品です。
搭載ムーブメントはキャリバー423を搭載。1970年から4年間の短い期間に製造された、自社製手巻きとしての貴重な存在。分けられたブリッジには超高級メゾンにあるコート・ド・ジュネーブが施された、美しい薄型の手巻きキャリバーとして名機と言われる存在です。
1979年クオーツショック、オイルショックを背景に、ジャガー・ルクルト社の[ジャガー社]に買収されたことにより、オールドインター自社製の手巻きムーブメントの製造は、1978年をもって終了されることとなります。そういった複雑な時代背景があるからこそムーブメントのレベルの高さは勿論の事、オールドインターとしての心惹かれる魅力が詰まっている存在だと言えます。
レザーブレスには当店オリジナルのクロコダイルレザーブレスのブラウンをセレクトしております。裏蓋にシールが残っている発売当時から磨きが行われていないノンポリッシュコンディションであり、当時の貴重な純正尾錠、純正クロコダイルレザーベルト、純正ボックスも付いた特別な逸品。間違いなく現代には存在しないケースデザインに、IWC特有の”質実剛健”なシブ味のある素晴らしい時計です。是非お手に取ってご覧ください。