廃盤メンズモデル
[Tank Normale / タンクノーマル]とは、平和を願い戦車と銃弾をモチーフに直線的で、フラットなケースが特徴的でタンクのモチーフとなっている1918年に作られるタンク型(レクタンギュラーケース)の原型となったモデルであり、「戦車の両輪」をしっかりとイメージ出来るデザインです。後にルイカルティエによりリデザインされた事により多くの人が知るタンクルイカルティエとして知る事になる全てのタンクウォッチの原型です。
今回ご紹介のRef.46131は、エキストラフラットと呼ばれる薄い構造のソリッドゴールドケースに加え、アールデコの概念を色濃く映し出している直線的なケースデザインに加え、カルティエ伝統のホワイトローマンダイヤルにはFRANCEのレターが入る非常にレアなディテールです。サファイアカボションリューズとブルースチールハンドがセッティングされている事も大きな特徴ではありますが、ルイカルティエコレクション以前である60年代のディテールを知る上でも非常に興味深い一本です。
搭載機にはジャガールクルト製手巻きキャリバーP838を搭載。1940年代のディテールを実現する上で欠かす事の出来なかった薄型ムーブメントであり、カルティエとルクルトの長い共存の歴史を受け継ぐ、重要なディテールの一つです。この当時、ルクルトはオーデマピゲやヴァシュロンへの機械提供を実現しており、当時のルクルトの技術力の高さをうかがい知る事の出来る美しい機械であるとも言えます。
年代違いではありますが、カルティエ純正バックルが付属している事、純正カーフレザーベルトが付属している点も踏まえ、長年大切にされていた事の判る固体です。是非店頭にてご確認下さい。