「Universal Geneve / ユニバーサルジュネーブ」の時計と言えば、トリコンパックスやマイクロロータームーブメントですが、スカンジナビア航空のコペンハーゲン→ロサンゼルス間の最短飛行に成功した事を記念し、北極点（North Pole route）を経由していたことに由来して作られた「Polerouter / ポールルーター」も外せないシリーズの一つです。

今回ご紹介のRef10239 1は、多くの腕時計の名作をデザインしたジェラルド・ジェンタ氏による初期の名作のクッションケースタイプです。ユニバーサル・ジュネーブは、このポールルーターで大きく知れ渡る存在となりますが、「クッションケースなんてあったのか?」と思う程の、とても珍しい存在。ソリッドゴールドで仕上げられた美しいケースに、サテン加工と鏡面仕上げによる美しい色合いを表現。手に乗せると重量感があり、近代的要素とドレスウォッチにある様な大人の風格さえも感じさせてくれます。

ムーブメントは、スカンナビア航空用に造られた初期型モデルの「Bumper Movement / ハーフローター（バンパー）」式自動巻きキャリバー138SSを搭載。1955年に新しいマイクロローターのキャリバー215が開発されるまでの一年間と言う短い期間しか搭載されず、振った際のコンコンという振動とサウンドを感じる事ができる、現代にはない貴重なディテールです。

レザーブレスには、当店オリジナルのゴートスキンレザーベルトのブラウンをセレクトしております。50年代というトラディショナルなデザインが主流の中、特にソリッドゴールドケースで近代的なデザインを展開したことで、世界に衝撃を与え、そしてユニバーサルジュネーブの名前を世界中に広めたました。正に腕時計の歴史的デザイナーと、斬新なモダンデザインの始まりの一つと言える大きな存在です。ラウンドケースモデルに比べ横幅30mmの小さい印象のモデルなので、男女問わず着こなせる素敵な時計です。是非店頭にて御覧ください。