1969年頃製造のヴィンテージホイヤー「Carrera / カレラ」。ホイヤークロノの中では初期型カレラやオータビアに人気が集中し、人気の高まりが緩やかであったRef.1153。発売当時はミックジャガーが着用した事で非常に有名なモデルであり、各ブランドが挙って復刻をしているパンダクロノダイヤルを有するこちらの大変魅力的な一本。裏蓋には「Heuer Leonidas S.A」と表記されており、HEUER/ホイヤー(1860年)→HEUER LEONIDAS/ホイヤーレオニダス(1964年)→現在のTAG Heuer/タグ・ホイヤー(1985年)となるまでの歴史を垣間見る事が出来ます。この固体を語る上で欠かせない「キャリバー12」。「Hamilton-Buren / ハミルトン・ビューレン」、ブライトリングと「Dubois et Depraz / デュボア・デプラ」との共同でクロノマチックプロジェクトを成功させ、「キャリバー11」を完成させた。そのムーブメントはビューレン社のマイクロローター自動巻きキャリバー1281をベースにデュボア社の開発したクロノグラフモジュールを載せた画期的な物であり、構造上の理由でリューズが9時側にセッティングされている事も特徴です。60年代に開発された世界初の自動巻きクロノグラフであり、現在でもファンが多い事を頷ける最高のムーブメントです。ホイヤー純正のライスジュビリーブレスは「Gay Freres / ゲイフレア-社」製、状態も非常に良くコレクションピースとしても価値の高い一本です。