1904年、ブラジル人の飛行家であり、ファッションリーダーでもあったアルベルト・サントス＝デュモンが、「飛行中に時間の確認が難しい」と三代目当主ルイ・ジョゼ・カルティエに相談したことをきっかけに誕生したのが、[Santos/サントス]です。懐中時計のように取り出す手間を省くという画期的な実用性により、世界初の腕時計としてその名を歴史に刻みました。サントスシリーズの中でも、1978年に登場した[Santos Ronde/サントスロンド(サントスオクタゴン)]と[Santos Carree/サントスカレ(サントスガルベ)]は、ラグジュアリースポーツデザインの先駆けとして高く評価されており、特にステンレススチール製のブレスレットは、それまでのカルティエには見られなかった新たな魅力を備え、多くの人々を魅了しました。

今回は、シリーズ初期にのみ製造された自動巻きムーブメント搭載モデル、Ref.0906です。コンビモデルと比較して生産数が少ないオールステンレス仕様で、純白のダイヤルにプリントされたローマ数字インデックスや、ブルースチールの針、サファイアカボション付きリューズといったディテールに、カルティエならではの伝統美が凝縮されています。

ムーブメントは、自動巻きキャリバー2670を搭載。1970年代後半から1980年代前半にかけて多くのモデルに採用された、信頼性の高いムーブメントです。

ブレスレットには、初期型ロゴ入りのオールステンレス製シングルバックル、通称[Love Bracelet/ラブブレスレット]をセッティング。当時のメーカーギャランティーも付属しております。

クラシカルな雰囲気を漂わせながらも、洗練されたデザインで、今なお多くのファンを魅了し続けています。是非、店頭にてご覧ください。