IWC/International watch co Ingenieur Chronometer
Ref.3521
Cal.887(Automatic)※ジャガールクルト製
Case size:34mm
Material:SS
IWCのインヂュニアのオーバーホール・修理のご依頼を頂きました。
診断内容
リューズのねじ込み不良が見られ、日差も大きかった為に、長い間オーバーホールがされていなかった事が解る個体でした。修理をしたかったが、メーカー修理でかなりの金額を提示されたとの事で、弊社へのご依頼を頂きました。

ジャガールクルト製のキャリバー889をベースとしたクロノメーター認定ムーブメントcal887。美しい金色のムーブメントにIWCの意気込みを感じることが出来ます。
分解した結果。リューズ回りの腐食が見られましたが、魚リューズを残しての修理をする為(当店の判断)に、パーツの腐食取りと研磨を施し、通常のオーバーホールと同様に修理を完了致しました。
同年代の同型パーツが安価で見つかる物なら交換致しますが、パーツ価格が高騰している為、なるべく外装パーツの交換はせずに再利用が当店の拘りでもあります。

オールドインターとはまだ呼べませんが、ミレニアム前のインヂュニアとしては最後期のモデルであり、34mmのケースサイズが小ぶり時計好きに堪らない一本です。
最初期のインヂュニアとはデザインソースの違う、70年代に登場したRef.3505から、時計の設計士として高名なジェラルド・ジェンタ史がデザインを手がけ、第二期がスタートし、2000年初期まで製造されたモデルで、今考えるとその時代にしては、小ぶりで挑戦的なデザインだと改めて思います。
デザインもそうですが、クロノメーター認定を取得したムーブメントを採用するなど、ブランディングに力を入れた事が伺える今となっては中々手に入れる事の出来ない完成された佇まいです。




この時計を付けてお仕事をされるオーナー様の姿を思い浮かべながら、無事納品させて頂きました。
お見積金額
オーバーホール(自動巻き)¥28,000+TAX
納期3週間
※パッキン交換・外装超音波洗浄サービス