
Old Cartier Deployant clasp
オールドカルティエ ディプロイヤントバックル(Dバックル)
Material:18KYG/750YG
弊社のカルティエコレクションをご覧になられ、前から修理をしたいと思っていたと言う事で吉祥寺の修理工房にご来店、受付をさせて頂いた案件です。修理前の写真を撮り忘れたのが非常に残念ですが、仕上がりをご覧頂ければと思います。

診断内容
お預かりの時点で、ぱっくりと二つに割れており絶望的な状態でした。写真の右側が修理をさせて頂いたDバックルで、左の通常の物と見比べて頂けるとお分かりかと思いますが、補強の金地金を入れてレーザー溶接を施しました。
『力が掛かる部分に溶接して大丈夫なのか?』
過去にも同様の修理を受け付けておりますが、今の所再度壊れたと言うお話しは頂いておりません。
レーザー溶接や通常のロウ付けもそうですが、職人さんの腕が大きく影響する案件です。
今回の接合部分は、元々の地金が薄い事、補強を入れた事により、ピンポイントで熱を加えるレーザー溶接が一番良いと判断致しました。


レーザー溶接にもプロが居て、溶接の際にどんな地金を使うか、レーザーをどの様な当て方をするかによって仕上がりに大きく違いが出ます。裏面を見て頂いてもまったく接合部が見えないと思います。プロの技ですね。
カルティエのヴィンテージウォッチをお持ちの方にはレザーバンドの調整が効かないDバックルが非常に人気が高く、このバックル自体がオールドカルティエの素晴らしいアイテムの一部でもあります。ですので修理をされたい方も多いはず。お客様に大変喜んで頂き嬉しい限りでした。ご利用有り難う御座いました。
お見積金額
レーザー溶接(補強板込み)¥22,000+磨き¥5,000=¥27,000+TAX
納期2週間~1ヶ月