廃盤メンズモデル
スイスの高級時計ブランド[Girard-Perregaux/ジラールペルゴ]。12歳から時計技師としてのキャリアをスタートさせたジャン・フランソワ・ボットによって1791年に創業して以来、一貫して自社生産にこだわっているマニュファクチュールブランド。230年を超える歴史を持ち、今もなお伝統技術とモダンデザインを融合させた時計を製造し続けています。
今回は、アールデコ全盛期の1920年代に誕生した、直線と弧線を合わせたトノーケースのモデル、[Richeville Chronograph/リシュビルクロノグラフ]Ref.2710のご紹介です。ギョーシェ彫りと呼ばれる立体的で繊細な装飾が施されたダイヤルや、青焼き加工が施されたクラシカルのブレゲ針など、クロノグラフでありながらも洗練された美しさからは、ドレスウォッチのような面影をも覚えるデザインです。
ムーブメントには、[Lemania/レマニア]製の手巻きキャリバー1872を搭載。元々はスウェーデン空軍用として開発され、様々な軍用時計やジンなどに搭載された、傑作と言っても過言ではない2レジスタームーブメントです。12時間積算計を追加した3レジスターのキャリバー1873は、ホイヤーのカレラやオメガのスピードマスタープロフェッショナル[キャリバー861]に30年近く採用されており、クロノグラフの歴史的な名機となります。レマニアは、1884年に創業したクロノグラフや複雑機構を得意としたムーブメントメーカーで、2003年にブレゲのムーブメント製造部門という位置付けで吸収合併されたことで名前は消滅しましたが、その跡地は[ブレゲ・マニュファクチュール]のメインファクトリーとなり、伝統技術は脈々と受け継がれています。
レザーブレスには、当店オリジナルのクロコダイルレザーのマットブラックをセッティング。ステンレス製のジラールペルゴ純正尾錠も付属いたします。曲線を取り入れた優美なフォルムと、クロノグラフ機構のスポーティーさが見事に調和した素敵な時計です。是非、店頭にてご覧ください。