廃盤メンズモデル
[IWC/International Watch Company]は社名が表しているように、伝統的なスイスとアメリカの洗練された機械生産技術を融合させ、1868年に創業したスイスの時計会社です。優秀の証であるクロノメーター規格よりも厳しいとされる社内規格を持ち、軍用時計等の多くの名機を輩出。質実剛健なデザインと卓越した技術力で、優れた時計製造を続けてきました。
今回は、1967年に誕生したIWCを代表するダイバーズモデル、アクアタイマー1stモデル・Ref.R812ADのご紹介です。通常ダイバーズウォッチは、アウターにベゼルが取り付けられますが、風防の内側に回転するインナーベゼルを備え、2時位置のリューズでインナーベゼルを操作するツインリューズが特徴の本格ダイバーズモデル。インナーベゼルの理由は、潜水時間計測の誤作動を防ぐためで、過酷な環境で使うことを前提としたディテールとなっております。巻上げのし易い2つの大きい魚リューズと裏蓋は14角のスクリューバック、さらにはオールドインターファンの心を擽る、秒針の先端に長方形のポインター通称「炉端焼き秒針」も健在し、目にする人を魅了してくれる逸品です。
ムーブメントは、ハック機能を表す「B」を末尾に有する、キャリバー8541Bを搭載。「ペラトン式自動巻き/Peraton Automatic」85系の最終形モデルで、23:45と24:00を行き来する事で日付を変えることの出来る高い実用性と、巻き上げ効率が高くメンテナンス性にも優れた、IWCの技術者『アルバート・ペラトン/Albert Peraton』の名が今でも残る名機です。
ブレスレットは、ロレックス等の高級ブレスレットも製造してきた、貴重な「Gay Freres/ゲイフレアー」社製のIWC純正の7連巻き込みブレスレットを付属しております。IWCが展開する最初のダイバーズウォッチとして、オリジナルの格別なオーラを放ち、多くのヴィンテージ愛好家を魅了してきた至極の一本を是非お手に取ってご覧ください。