廃盤メンズモデル。6時側に入った「Geneve / ジュネーヴ / ジュネーブ」の文字。言わず知れたスイスの南端に位置する時計の聖地の名称。主にペットネームの無いモデルに記載をしていた歴史があるが、ジュネーヴ州が「州内で組立された製品でなければ呼称を用いることを認めない」と規定した事、同時期にオメガがジュネーヴの工房を閉じた事により、1970年代にで途絶えたモデルです。ジュネーブで作られたと言う歴史には、非常に価値があります。今回ご紹介のRef.166.039は、70年代の象徴的デザインの一本。デザインやカラー、様々な物が存在していますが、こちらはブルーのツートンダイヤルが特徴的なデイト無しの手巻きタイプ。太めのペンシルハンド、ブルーの秒針、クラシカルな顔立ちを引き立てるドーム風防、夜光落ちも無く、保存状態の良い固体です。1960年代に入るとデイト機能モデルが一般的になってくるので、このようにノンデイトのタイプは意外と貴重、シンプルながら無駄の無い美しいディティール。搭載されているキャリバーはミリタリーウォッチや名高いシーマスター600と同じCal.601、実はシーマスター600の名称自体が搭載されているキャリバーの601から600番代から付けられたという名機中の名機といえる一品。 70'Sスタイルのポップなモデルがお好きな方にお勧め、宇宙時代のヴィンテージ時計の一本です。