カルティエのアーカイブの中で最も重要なシリーズであるタンク。[Tank Normale / タンクノーマル]は、1919年に作られたタンク型（レクタンギュラーケース）の原型となったモデルであり、タンクルイカルティエ(タンクLC)よりも角ばったデザインは、戦時中に軍隊の将校の腕に嵌められた、「戦車の両輪」をしっかりとイメージ出来る代表モデルです。

今回ご紹介のRef.78092は、[Louis Cartier Collection / ルイカルティエコレクション]にて発売されたモデルの一つでもあります。アールデコの概念を色濃く映し出しているデザインに、ソリッドゴールドモデルのみに見られる、PARIS表記のホワイトローマンダイヤルとブルースチールハンド、サファイアカボションリューズ等、カルティエ伝統のディティールが美しく、人を惹きつける不思議な力を感じてしまいます。

ムーブメントには、カルティエの時計に多く使われた信頼性の高いキャリバー78-1を搭載。ストックパーツの豊富さからもメンテナンス性に優れ、末永くご使用頂けます。

レザーブレスは、カルティエ純正のゴートスキンレザーベルトのネイビーに、カルティエの発明である貴重な「Deployant Clasp / Dバックル」を付属。時計の落下防止を目的に作られ、実際に使ったら手放せない実用性の高さを実感して頂けます。初期型Dバックルはカルティエサロンにて一本一本クチュールにて制作していた為、サイズ調整が出来ませんが、サイズの合わないお客様には、お好きな素材にてレザーブレスをお作り致します（納期約1ヵ月)。筆者の見解ですが、ごく一部のタンキストの方々に「タンクノーマルこそオリジナル」と称される価値のある存在で、より戦車のイメージに近く、何処か荒々しい、男らしさの様な独特な魅力を感じさせてくれます。その魅力を、是非店頭にて感じてください。