廃盤メンズモデル。
ヴィンテージロレックスを買い付ける中で、長年手を付けなかった30~40年代に存在したオイスターケースの手巻きモデル。買い付けをしているとあまりにも多いダイヤルの種類にケースは間違いなくても、リダイヤルされた個体や到底使う事の出来ない汚れの目立つ個体の多いジャンル。実際に使用出来、明確に間違いないと言える個体に出会う事はほぼ皆無であり、ストーリーの解明が非常に困難なシリーズです。
縁あってこの年代の個体に精通したコレクター様から譲り受けたこの個体。「Rolex Oyster Royal / ロレックス オイスター ロイヤル」。一目で引き付けられたアラビア数字と相応の製造工程が容易に想像できるクロスラインが描かれた段付きダイヤル、しっかりと光を放つラジウム夜行と美しいブルースチールハンド。中々写真では伝わりにくいですが、素晴らしい存在感です。
真贋に関しては内部も大変重要であり、ロレックスの傘下で現在まで受け継がれるスクリューバック防水ケースを開発した「OYSTER WATCH CO. / オイスターウォッチカンパニー」の刻印。「SAR / ソサエティア・アノニム・ロレックス」の刻印。同ダイヤルのモデルがオイスターウォッチカンパニーネームでも発売されており、キャリバーも同型、時代を代表する企業のネームで発売される事は頷けると共に、ロレックスブランドの確立されるまでの歴史の移り変わりを垣間見る事が出来、この個体の希少性を確信する事が出来ます。このディテールとダイヤルの保存状態から見て、同じものに再び出会う事は奇跡と言える確立でしょう。
参考資料としておりましたが、ご興味を持って頂ける方に是非お譲り出来ればと思います。レザーブレスに関しましては、ご購入時にお好きな物をお選び頂けます。是非店頭にてご確認下さい。