廃盤ユニセックスモデル。サンローラン、ギラロッシュと共に、クリスチャンディオールのアトリエを支えたデザイナーの一人である「Pierre Cardin / ピエールカルダン」。日本人にとってはライセンス製品のイメージの強いブランドですが、彼のデザイン力は自身のブランドを始めた50年代から既に有名であり、長きに渡り業界における重要な役割をはたしています。こちらの個体は70年代に発売されたファッションウォッチの代表的なアイテムであり、当時のピエールカルダンの時計は、機械式のムーブメントを搭載した本格的な作りでした。今回ご紹介するのは珍しいデザイン性を感じさせてくれる大きいスクエアデザイン。時計としては勿論ですが、ファッションブランドらしいディテールが魅力です。ムーブメントは71年~73年の2年間のみ発売されたジャガー社(後のジャガールクルト)に別注して作ったキャリバー36を搭載。70年代のデザイン性を感じさせてくれる独特なデザイン、ポップな風合いが有りながらもシャープな顔立ちで、シンプルさと落ち着きも感じさせ、とても面白みを感じさせてくれる一品です。是非ご覧ください。